2021年2月3日より、匿名芸術家バンクシ―の展覧会が旧名古屋ボストン美術館にて開催されます。
バンクシ―って誰?という方も、こちらのニュースには覚えがあるのではないでしょうか?
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※バンクシーの公式instagramアカウントより
2018年 ロンドンのオークションで1億5000万円で落札された絵『風船と少女』。
なんと落札直後、バンクシ―自ら仕掛けていたシュレッダー装置によりズタズタに裁断されてしまいました。
オークションに否定的なことで知られるバンクシ―ですが、この件は世界中に衝撃を与えました。
そんな、誰もが思いつかないことをしてのける『天才』であり、行き過ぎた資本主義への『反逆者』でもあるバンクシ―。
その作品を直接見ることが出来るまたとないチャンスである、展覧会の情報をまとめておきたいと思います。
バンクシ―(Banksy)とは?
イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動している。アート・ワールドにおいてバンクシーは、社会問題に根ざした批評的な作品を手がけるアーティストとして評価されている他、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、その活動は多岐にわたる。バンクシーの代表的な活動スタイルであるステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられるエピグラムは風刺的でダークユーモアに溢れている。その作風は、芸術家と音楽家のコラボレーションが活発なイギリス西部の港湾都市ブリストルのアンダーグラウンド・シーンで育まれた。
引用元:バンクシ―展公式サイト
バンクシ―はイギリス、ブリストル出身の覆面アーティスト。
様々な憶測はあがっているものの名前や生年月日などの情報、および身元も不明の人物です。
1990年代後半頃からスプレーを使ったストリートアートを世界各地の路上に非合法に描いてきました。
その活動は画家のみに留まらず、2015年には期間限定でアートと風刺のテーマパーク「ディズマランド」をオープン。
その後も2017年にアートホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」をオープンさせた他、『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(2010)という映画の監督を務めたりもしました。
バンクシ―のアートは公共物や民家の壁などの私有物に勝手に絵を描く、いわゆる”落書き”にあたるためすぐに消されてしまい、現存している作品はあまり多くありません。
今回の展覧会では、その数少ない作品の中から複数の個人コレクターの協力のもと70点以上を集め、日本に集結させています。
バンクシ―展名古屋の会場は『旧名古屋ボストン美術館』
2018年10月8日に閉館した、名古屋ボストン美術館。
こちらの建物(金山南ビル)全てが美術館という訳ではなく、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋、名古屋都市センター、公共駐車場という3つの施設から構成される複合ビルです。
美術館部分は2フロアを使用していました。
閉館後はなかなか借り手がつかずに赤字状態が続いていましたが、2020年より所有する名古屋市が短期利用を認めるようになりました。
その結果、2021年2月~5月はバンクシ―展が、7月~8月には恐竜をテーマとする展示会が開かれる予定となっています。
金山駅前という立地の良さからも、期間中は多くの人が訪れることが予想されますね!
展覧会の説明文に出てくる『インスタレーション』って何?
本展覧会では、バンクシーの世界観を追体験する展示も多く用意されています。迫力満点の大型3面スクリーンでは、これまでの活動を紹介するイメージ映像が広がります。作家の制作風景を連想させるインスタレーションでは、ステンシルの型やスプレー缶、制作イメージ映像などから、バンクシー像が浮き上がってきます。ほかにも、2015年に企画されたアートと風刺のテーマパーク「ディズマランド」の映像インスタレーションや、パレスチナに建てられたホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の再現など多彩な表現が迎えてくれます。
引用元:バンクシ―展公式サイト
展覧会の内容の中で、気になったのがこの『インスタレーション』という言葉。
どうやら展覧会の演出上の技法のようですが、一体どういう意味なのでしょうか?
インスタレーション (英語: Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。空間全体が作品であるため、鑑賞者は一点一点の作品を「鑑賞」するというより、作品に全身を囲まれて空間全体を「体験」することになる。鑑賞者がその空間を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)する方法をどのように変化させるかを要点とする芸術手法である。 引用元:wikipedia
『展覧会』という言葉からイメージされる『額縁に入った絵が壁にかけられ整然と並んでいる』というスタイルではなく、『作者の意向や思想を反映した空間を作り上げ、その空間全体を作品として鑑賞させる』というスタイルのことのようですね。
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バンクシーが自粛期間中に自身のインスタに公開したこのトイレ周辺の様子も、再現され展示されているようです。
世界中で開催されているこの展覧会自体バンクシ―本人非公認のものらしいので、この展示がぴたりと正確に本人の意図を再現しているかと言われると…ですが(^^;
ただ絵を見るよりも、より感覚に訴えかけてくる展示になっていると思われます。
バンクシ―展名古屋の詳細情報
正式名 | BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か) |
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日時 | 2021年2月3日(水)~5月31日(月) 10:00~20:00(入場は閉館30分前迄) |
会場 | 旧名古屋ボストン美術館(金山南ビル) 名古屋市中区金山町1丁目1-1 |
主催 | BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~名古屋製作委員会 |
後援 | FM AICHI/ZIP-FM/K-mix |
企画制作 | IQ ART MANEGEMENT CORP |
料金 | 日時指定前売りチケット 【平日】大人1800円、大・専・高1600円、中学生以下1200円 【土日祝】大人2000円、大・専・高1800円、中学生以下1400円 平日いつでもチケット 大人1800円、大・専・高1600円、中学生以下1200円 当日窓口販売チケット 【平日】大人2200円、大・専・高1800円、中学生以下1200円 【土日祝】大人2400円、大・専・高2000円、中学生以下1400円 |
問い合わせ先 | 公式HP よりお問い合わせください。 |