ハロウィンの料理=かぼちゃは日本だけ!?世界のハロウィン伝統料理は?

スポンサーリンク
季節

10月のイベントといえばそう、ハロウィン!
そしてハロウィンの料理と言えば、かぼちゃ料理!
スーパーやコンビニでもおばけカボチャのデコレーションやかぼちゃ味のお菓子などが並びますし、ご家庭でかぼちゃ料理を作る方も多いかと思います。

しかし、ハロウィンにかぼちゃを使った料理を食べるのは日本独自の習慣で、世界的にはあまりハロウィンにかぼちゃは食べないということはご存知でしたか?

それならば一体、何を食べるのでしょう?
気になったので調べてみました!

そもそも論、ハロウィンの発祥の地はどこ?

ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe’en[※ 1][※ 2])とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。
出典:ハロウィン – Wikipedia

ハロウィーンはキリスト教の祭りではなく、もともとはケルトの祭りだったのです。
そしてケルトの流れを受け継ぐのは、現代のアイルランド。

つまり、ハロウィンの本場はアイルランド、ということになりますね!

ハロウィン発祥の地、アイルランドのハロウィン料理は?

アイルランドでのハロウィンとは前述した通り、元々は秋の収穫を祝い悪霊を追い出す行事でした。
ハロウィンの料理には、その秋の時期に
収穫されるジャガイモナッツなどが伝統料理としてよく使われるそうです。
以下、アイルランドでのハロウィン伝統料理をご紹介します!

伝統的ジャガイモ料理:コルカノン(Colcannon/Cál ceannann)


コルカノンとは、ジャガイモを主な材料として作る伝統的なアイルランド料理。
平たく言えばポテトサラダですね!
ジャガイモをマッシュしてバター・生クリームなどを加えた上で、ケールやキャベツのような緑色の野菜を加えて彩りを良くするそうです。
一般的にはコルカノン単体で食べることは少なく、茹でたハムやベーコンなどの肉料理と一緒に食べることが多いようです。

アイルランド人シェフのレシピはこちら(『きょうの料理』のサイトへ飛びます)

伝統的ジャガイモ料理その②:ボクスティ(Boxty/bacstaí)


ボクスティもジャガイモを用いた伝統料理です。
アイルランドの特に北部ではハロウィンの時期だけでなく、普段の朝食などにも出される料理らしく『これが作れないとお嫁に行けない』と言われるほど非常にポピュラーな料理なのだとか。

このボクスティにはいくつか種類があり、大きく分けると、
・フライパンで焼く薄いパンケーキのようなタイプ、
・オーブンで焼くタイプ、
・鍋で茹でる、イタリア料理のニョッキのようなタイプ
の3タイプに分けられるのですが、よく紹介されているのは写真のようなパンケーキタイプのボクスティ。
茹でてつぶしたジャガイモと生ですりおろしたジャガイモを混ぜ、小麦粉と塩とベーキングパウダーを混ぜて焼き、肉やチーズを巻いて一緒に食べます。

バーンブラック(barmbrack/báirín breac)


バーンブラック(またはバームブラック)とは、ドライフルーツ入りのケーキのことで、ティーブラックとも呼ばれます。

見た目はよくあるパウンドケーキのような形ですが、特徴的なのは向こう1年間の運勢を占うための小物がその中に仕込まれていること
指輪(結婚できる)・硬貨(お金の回りがよくなる)・布きれ(貧困)などそれぞれの小物に意味があり、切り分けられたケーキの中にどの小物が入っているかで運勢を占うというのです。

家族や親戚など近しい人たちと集まって行う、お楽しみのプログラム!
フランスのガレットデロワのようなイメージですね。

こちらもアイルランド人シェフのレシピを見つけたので、紹介しておきます!
きょうの料理『ティーブラック』

アメリカでのハロウィンの定番料理は?

アイルランドでは昔から(特に貧しい人々を中心に)ジャガイモが沢山食べられていた、と説明しました。
しかし18世紀頃、そのジャガイモに疫病が流行り不作になったため、アイルランドを出てアメリカへ移住する人が増えたのです。その数はなんと、100万人にも及んだのだとか!
そうしてアメリカに移住したアイルランド人達により、ハロウィンの文化がアメリカに伝えられました。

そしてハロウィンというイベントがアメリカに定着していく中で、少しずつ内容が変わっていきます。
もともとカブで作られていた魔除けの飾りは、より手に入りやすくくり抜きやすいカボチャに代用され、おばけカボチャ(ジャック・オー・ランタン)へ。
古代ケルト人の宗教行事だったイベントは、仮装してお菓子をもらってまわる子どものための民間行事へ、と。

アメリカにはもちろん、カボチャスープやカボチャのグラタン、パイなど、カボチャを使った料理が沢山あります。
ですがハロウィンの数週間後には、アメリカの秋ののビッグイベント『感謝祭(サンクスギビングデ―)』がありそこでパンプキンパイを食べるため、ハロウィンの時には食べない人も多いそうです。

代わりに食べるものは、秋に収穫シーズンを迎えるリンゴを使ったお菓子
まるごとのリンゴに飴をコーティングしたキャンディーアップル(りんご飴)も、実はアメリカではハロウィンのお菓子としても知られています。

今年はいつもと少し違ったハロウィン料理はいかが?

調べてみるまでアイルランドにジャガイモのイメージがなかったのですが、どれも日本人にも食べやすそうな素朴で家庭的な料理でしたね!
今年のハロウィンは少し趣向を変えて、アイルランド風の料理を作ってみるのはどうでしょうか?

タイトルとURLをコピーしました