民族大移動!中国の大型連休『国慶節』ってどんな祝日?今年はなんと8連休!

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中国の大型連休・祝祭日として日本でも有名な『春節(旧正月)』と『中秋節』
春節は年明けしばらくしてから始まる中国のお正月休み、中秋節は月餅を食べるお月見のような秋のイベントというイメージではないかと思います。
実は、中国には秋にもうひとつ『国慶節』という連休があるのです。
日本ではあまり話題にならない連休ですが、今年は中秋節と重なりなんと8日に及ぶ大型連休になるのだそうです!これだけ長いお休みとなると旅行に繰り出す人も多くなることでしょう!
今回はこの『国慶節』について取り上げてみたいと思います。

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国慶節=中国の建国記念日

『国慶節 guó qìng jié(グオチンジエ)』は、「こっけいせつ」と読みます。
英語では”National Day”と言い、中国の建国記念日にあたります。

毎年10月1日から始まる大型連休で、1949年10月1日に北京天安門広場で毛沢東主席が中華人民共和国中央人民政府の成立を宣言した日を指します。
設立されてから70年の節目となる去年は特別な盛り上がりを見せたそうですが、まだ設立されて71年ということで中国の祝日の中では歴史の浅い祝日と言えるでしょう。

どうやって祝うの?過ごし方は?

国をあげてのお祭りムードで盛り上がる

例年9月のうちから町中に国旗が飾られたり、首都北京では大規模な軍事パレードが行われるなど国全体がお祝いムードで盛り上がります。また、春節のようにそこら中で爆竹を鳴らして邪気払いをしたり、獅子舞のダンスや国慶節を祝う横断幕なども見られます。
また国慶節期間中は大型連休のため、中国の株式市場も閉鎖されます。
一般の人の主な過ごし方としては、日本のゴールデンウィークやお盆休み・シルバーウィークと変わらず、田舎へ帰省したり家族でどこかへ旅行に行く人が多いようです。

国慶節のあいさつ

中国では、国慶節を祝して「国慶節おめでとう」=「国庆快乐(グオチンクァイラー/ guóqìng kuàilè)」というあいさつが交わされます。
そのほか、国慶節は10月1日という日付から「十一」とも呼ばれるため、「十一快乐(シィイークァイラー/shí yī kuài lè)」ということもあります。
日本では建国記念日に「おめでとう!」と言い合う習慣はないので、なんだか少し不思議な気がしてしまいますね。

国慶節に食べるものは?

端午節にはちまき、中秋節には月餅といったように、国慶節にも何かお祝いのための特別な食べ物はあるのでしょうか?
気になって調べてみましたが、国慶節については特に決まった食事はないようです。
それぞれが食べたい物を食べ、好きなように祝って過ごすのが国慶節の過ごし方と言えるでしょう。

 

今年2020年の国慶節は特別長い!

2020年は中秋節と国慶節が重なり、特例として8連休になりました。
もともと10月1日~10月7日が国慶節の連休として定められているところ、今年は旧暦8月15日の中秋節の休みが8日と重なったことで例年より1日長くなったのです。

ちなみに中秋節とは?

中秋節は中国4大伝統祝日(春節・清明節・端午節・中秋節)の一つで、『秋節』や『団円節』とも呼ばれています。韓国やベトナムでも非常に大切な行事です。
毎年の旧暦8月15日が中秋節とされ、人々は家族と食事をとって団らんし、満月にお供えしてその美しさを楽しみ、灯篭に灯をともしてこの日を祝います。

日本のお月見と似ていますが、中国では満月の美しさを楽しむことよりも家族が集まり共に過ごすことに重きが置かれているのがポイントです。
またこのお祝いに欠かせないのが『月餅』と呼ばれるお菓子で、お祝いの品として周囲やお世話になっている人に配るという習慣があります。中国国内だけでなくタイやベトナムなどの中華系文化圏でも各レストランやホテル、菓子店などがこぞってオリジナルの月餅を販売するので、中秋節前は街中いたるところで月餅が見られます。

2020国慶節に日本への中国人旅行者は来る?

政府は来月初めにも、全世界からの新規入国の受け入れを一部再開する方向で検討に入った。ビジネス関係者に限らず、3カ月以上の中長期の滞在者を主な対象とし、観光客は除外する。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2週間待機などの条件を課し、入国枠も最大「1日1千人」程度に絞る。
引用元:朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASN9Q6G46N9QUTFK003.html

先日のニュースで政府が外国人の受け入れを再開する方向で検討している、と報道されました。
新型コロナウイルス感染が終息していない状態で何言ってるの?と感じた方も多いのではないでしょうか?
しかし現状、政府は世界の159カ国・地域について、日本からの渡航中止を勧告し、外国人の入国は原則拒否しています。
今回の緩和でも然るべきビザを持った中長期在留資格者(ビジネス目的や留学など)の取得者が対象となり、観光客の入国は引き続き認められていないため、今年の国慶節には中国人団体観光客が日本にやってくる可能性は限りなく低いと思われます。

また、中国側でも国内旅行を推奨する動きが盛んです。

携程旅行網のビッグデータ実験室が23日に発表した2020年国慶節連休旅行のコストパフォーマンスに関する報告のデータによると、今年は連休に先立って、全国の観光地1500ヶ所以上が入場料の無料または割引を打ち出した。また、浙江省、広東省、江蘇省、上海市、遼寧省、貴州省、陝西省、天津市、吉林省、黒竜江省など、20を超える省・自治区・直轄市の政府が旅行優待券を配布。さらに大手旅行プラットフォームが販売促進のための補助金を打ち出すなどしており、今年の国慶節連休はここ数年で最もコスパの高い旅行シーズンになっている。
引用元:人民網日本語版

中国国内では9月8日に新型コロナへの勝利宣言も出されており事実上収束宣言が出たようなものなので、収束後初の大型連休となる今回の国慶節では相当数の旅行者が移動することでしょう。
収束宣言がでて安心して旅行できるうえ、記事のような入場無料の施設や優遇を受けられる施設が多いとしたら尚更国内旅行したいと考える人が多くなると予想されます。

まだまだ収束が見られない日本からすると、羨ましいような、妬ましいような…(・・;)

おわりに

日本では聞きなれない『国慶節』という祝日。
中国では大々的に建国を祝うとともに、中国人にとって帰省・旅行のハイシーズンであるということがわかりました。
全世界的に新型コロナが落ち着いたら、また世界中で民族大移動、もとい中国人観光客の移動が見られそうですね。

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