仮面ライダーセイバー第26章『深き闇、剣と共に。』の公式よりも詳しいネタバレです。
今回ユーリの口からワンダーワールドの起源が語られました。
謎の人物、タッセルの正体も明らかになりましたね。
本当、ユーリは何でも知ってるなぁ…(聞かなきゃ何も教えてくれないけれど…)
以下、ほぼ書き起こしによるネタバレとなります。
最後の”ストーリーまとめ”には手短にまとめた簡略バージョンのネタバレもありますので、お時間のない方はそちらをご覧いただくといいかもしれません笑
それではどうぞご覧下さい。
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第26章『深き闇、剣と共に。』の公式よりも詳しいネタバレ
何故、賢人がカリバ―に?
セイバーと共に変身解除したカリバ―。
その正体は、消えてしまったはずの賢人だった。
飛羽真以外の剣士たちも後から駆け付けた芽依も、驚きに息を飲む。
皆が沈黙する中、感情も抑揚もない声で賢人は言う。
「俺は世界を滅びから救うために戻ってきた。
そのために全ての聖剣を封印する」
「そんなことはさせません!」
食い気味に話しに割り込みサーベラは賢人に襲いかかるが、その攻撃は軽くかわされる。
攻撃を避けられたことに驚きもう一度斬りかかるサーベラだったが、次はエックスソードマンに止められ、煙の姿でその場を後にする。
邪魔者が消えるのを待っていたかのように、賢人は再び口を開く。
「飛羽真、お前の剣も封印する。世界を守れるのは、俺だけだ」
そう言い残すと、賢人もその場から姿を消してしまうのだった…
賢人は死んではいなかった。いつかまた、一緒に戦える日は来る…?
何故賢人がカリバ―になったのか?
そもそも、何故賢人は生き返ったのか?
ノーザンベースの面々の疑問に、ユーリは答える。
「暗黒剣暗闇に斬られた者は、命を落とすか闇に落ちるかだ。
あいつは闇の世界から戻ってきたんだろう」
つまり、賢人は元々死んではおらず、闇の世界に落ちた後復活したというのだ。
飛羽真は無表情のまま、ひとまず賢人が生きていたことを喜ぶ。
賢人の言っていた”聖剣を封印する”という意味はわからないままだが、きっとまたいつか一緒に戦える、そう信じようとしていた。
賢人の繰り返しみる光景は…
屋上に佇む賢人は、繰り返し見る光景のことを考えていた。
砂のようにサラサラと崩れ崩壊していく地球、
どこかひとところに集められたいくつもの聖剣。
街は消え誰もいなくなった世界、広がるのは瓦礫。
そんな絶望的な眺めの中、賢人は一人坂を上り、カリバ―に変身する。
そして自らが光となり異世界への扉を破壊することで、崩壊する地球は元の姿へと戻っていく。
世界の中にカリバ―はおらず、ただ暗黒剣暗闇だけが残っている…
賢人の見ている光景、それは自分の命を犠牲に世界を救う未来だった。
「俺一人で、十分だ」
賢人は声を震わせながら、ぽつり、と呟いた。
一方その頃、サウザンベース。
マスターロゴスの前に現れたのは、なんとタッセルだった。
マスターロゴスにヴィクトールと呼ばれながらも「今はタッセルと呼んでほしいなぁ~」と返す。
ワンダーワールドの起源と暗黒剣暗闇。賢人は本気だった。
ノーザンベースの階段に腰かけ、禁書を眺める飛羽真。
「こいつ(禁書)について、何かわかったか?」そうたずねてきた尾上に、飛羽真は意識をなくしている時に見る少年の話を打ち明けた。
とても悲しそうなその少年を、なんとか助けたい。
彼を助けることで何か変わるのかはわからないし、方法すらわからないけれど…
そんな飛羽真の話をさえぎり(※話ぶったぎる流れ多すぎ笑)、芽依が不意に大秦寺に質問する。
「聖剣って封印できるの?」
知らん、そう答えた大秦寺の代わりにその質問に答えたのは、ユーリだった。
「暗黒剣ならば聖剣を封印できる」
少し長くなるぞ、と前置きし、ユーリはワンダーワールドの起源について語り始めた。
かつて1人の女性が2つの世界をつなげ、5人の人間がワンダーワールドに降り立った。
のちに1人(赤いローブをまとった男)がソードオブロゴスを作り、1人は残ってワンダーワールドを守ることになった(という言葉とともに画面にタッセルが映る)。
残る3人は力に魅入られ、全知全能の書の力の一部を取り込んだ。
そう、メギドになったんだ。
そして、奴らと我々の戦いが始まった。
その戦いの中、ワンダーワールドで生まれた特別な剣が暗黒剣暗闇だった。
あれには特別な願いが込められている。
万が一光の剣が悪用されたとき、それを封印する力だ。
だから、暗黒剣は聖剣を封印できる。
つまり、暗黒剣暗闇を持つ賢人は、聖剣を封印することができるということ。
賢人は本気だった。
ユーリの説明を聞いた飛羽真は、思いついたように叫ぶ。
「聖剣が悪用されそうだから、賢人は封印しようとしているのかも?!
だったら、封印しなくてもみんなが力を合わせれば…!!」
目を輝かせた飛羽真だったが、ユーリは何故か暗い表情で「そうとも限らない」と呟くのだった。
マスターロゴスの目的が明らかに!
場面はサウザンベースに戻る。
「君たちはこの世界を、僕はワンダーワールドを守り、2つの世界の均衡を維持する。それが、初代マスターロゴスとの約束だ」
そう言って初代マスターロゴスとの約束を確認しようとするタッセル。
しかし、マスターロゴスはしょせん偽善者の自己満足、自分がした約束ではないと鼻で笑って一蹴する。
マスターロゴスの目的。
それは、全知全能の書の力を手に入れ、その力をわが物にし、愚かな世界を作り替え支配者となることだった。
そう言い放ち大きな本を手にすると、タッセルを消してしまう。
相容れない主張、入り乱れて戦う剣士たち
賢人と話をするため、飛羽真は慌ただしく本屋を飛びだしていく。
それについていく芽依、尾上、大秦寺。
その頃、ユーリは一足先に賢人に会いに来ていた。
未来が見える者として、暗黒剣暗闇を持つ剣士として、聖剣は封印する。
そう宣言する賢人。
世界を守る剣として、ソードオブロゴスを正し世界をあるべき姿へ導く使命がある。封印されるわけにはいかない。
そう反論するユーリ。
相容れない主張をし、お互いエックスソードマンとカリバ―に変身して戦い始める。
そこへまたもサーベラが現れ、暗黒剣と金剛剣を回収しすべく参戦。
また、駆け付けた尾上と大秦寺もカリバ―を止めるため戦闘に加わる。
混戦模様となるが、カリバ―がジャオウドラゴンでサーベラを弾き飛ばし、変身解除させて動きを封じる。
続いて強烈な一撃を放ちバスターとスラッシュをも変身解除に追い込む。
世界を救うためには、聖剣を封印するしかないんだ
間一髪エックスソードマンに庇われた飛羽真と芽依。
賢人と話をするため、飛羽真は戦おうとするエックスソードマンを制して前に出る。
ルナを見つけよう、俺たち3人はいつも一緒、約束したよな?
その語り掛けに応じて変身を解いた賢人だったが、相変わらず表情は暗く固いままだった。
「覚えているさ、でも、世界が滅んでしまったら何の意味もないんだ」
言葉の意味がわからず問い返す飛羽真に、賢人はぽつり、と呟くように言う。
「俺は、未来をみた。
未来は決まっているんだ」
否定する尾上達だが、飛羽真はあくまで賢人の話を聞こうとする。
「俺は賢人を信じる、だからその未来で何があったか教えてくれ。」
その飛羽真の言葉を受け、賢人は再び語り始める。
「何をしても世界は滅びる。救うためには聖剣を封印した未来しかないんだ」
いくつもの未来を見た、そしてひとつも希望はなかった。
メギドたちに聖剣を奪われる未来。
剣士皆で力を合わせてメギドと戦う未来。
そして無事メギドを倒しても、世界は崩壊していく。
仲間たちは死んでしまう。
どんな選択をしても、ありとあらゆる未来の中で、決まって全知全能の書が復活し、世界は滅びていく。
そんな未来を、賢人は闇の中で見続けていた。
その中で唯一世界が滅びず、仲間たちが傷つかない世界。
それが、賢人一人だけが犠牲になり、聖剣を封印する未来だった。
「世界を救うには聖剣を封印する、それしかない。これで話は終わりだ」
そう冷酷に話を打ち切ると、賢人は再びカリバ―に変身してしまう。
1本目、音銃剣錫音、封印。
一方的な賢人の物言いに激高した尾上と大秦寺は、再び変身しカリバ―に斬りかかる。
しかしカリバ―は圧倒的な力でスラッシュを追い込み、音銃剣錫音を封印。
続いてバスターの聖剣を封印しようとする。
賢人の暴挙にショックを受けた飛羽真はたまらずドラゴニックナイトに変身し、バスターをかばう。
「また一緒に戦えるって、一緒に約束を果たせるって思ったのに…」
湧き上がる哀しみに打ちひしがれるセイバー。
それに反応するかのように禁書『プリミティブドラゴン』がひとりでに現れ、セイバーは
さらにセイバープリミティブドラゴンに変身してしまう。
再び暴走するセイバーを見、姿を消すカリバ―。
剣士たちがセイバーに気を取られている隙に、意識を取り戻したサーベラ。
落ちていた大秦寺の本を回収すると、煙となってその場から撤退していった。
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壊れたスプリンクラーの下で狂ったように叫び続けるセイバー。
夢の中でも手を差し伸べる少年に話しかけることすらできず、うずくまり続ける…
少年は諦めたように飛羽真に背を向け、去っていく…
そこで不意に変身が解け、飛羽真は現実世界に戻ってきた。
賢人が予言した通り、誰も傷つけることなく自然に変身が解けていた。
自分で戻れたのか?!駆け寄ってきた尾上に問われるが、なおも哀しみに打ちひしがれる飛羽真はいや、と答えるのが精一杯。
聖剣を封印されてしまった大秦寺は、音銃剣を抱きかかえ叫んでいた…
個人的な感想や考察など
賢人の立場が辛すぎる・・・涙
退場前も組織を裏切った父親のこと・記憶を失っている飛羽真のことでひたすら悩んでいたのに、今度は一人で悪夢のような未来を見続けて。
世界と仲間を救うためには、どんなに仲間に恨まれても聖剣を封印し自分が犠牲になるしかない、なんて結論に辿り着いてそれを実行に移そうとしている。
1人の若者が背負う苦しみじゃないよ〜・・・
最初の方ではひょうきんに本の世界のキャラになりきったりしていたのに、再登場後表情が抜け落ちてすっかり人が変わってしまっているところも泣ける。
そして、ついに明らかになったマスターロゴスの目的。
登場した時から既に胡散臭かったですが、やっぱりこの人が黒幕でした。
見た目の割にまとも(失礼)だったタッセルさんも消されてしまったし、世界の均衡はますます危うい状態に。
おまけに、大秦寺さんは聖剣が封印され、本もサーベラに奪われてしまっておそらく戦闘不能。
飛羽真側としては大幅な戦力ダウンとなります。
まだ倫太郎も完全に戻ってきてくれた訳ではありませんし、ここからどうなっていくのか・・・
第26章のストーリーのまとめ
まとめると、今回のストーリーは以下のようになります。
闇の世界に落ちた後復活し、カリバ―となっていた賢人。彼には、どうあがいても何を選んでも世界が崩壊するという未来が見えていた。他の聖剣を封印する力を持つ暗黒剣暗闇を持つ自分こそが、全ての聖剣を封印し世界を救わなければならない。そう信じているのだった。
一方、かつてソードオブロゴスを作った初代マスターロゴスとタッセルは、現実世界とワンダーワールド、それぞれの世界を守ることで世界の均衡を保つという約束を交わしていた。しかし現在のマスターロゴスはその約束を破り、本の力で世界を支配しようと企んでいる。それを阻止しようと直接マスターロゴスに会いに行ったタッセルだったが、結局マスターロゴスにより消されてしまう。
「皆で力を合わせれば、聖剣を封印さずとも世界を救える!」そう考える飛羽真は賢人を説得しようと会いに行くが、賢人は「未来は変わらない、世界を救うには聖剣を封印しなければならない」と譲らない。さらには、強引に話を打ち切り、無理矢理大秦寺の聖剣を封印してしまう。賢人の暴挙に大きなショックを受けた飛羽真はセイバープリミティブドラゴンに変身し暴走するが、何故か自然に変身が解ける。夢の中の少年とは、未だ話すことすらできていない・・・
慟哭する大秦寺さんの姿がなんとも後味の悪かった、今回の章。
次回第27章の放送日は3月21日です。
最後までご覧くださりありがとうございました!