仮面ライダーセイバー第13章『俺は、俺の、思いを貫く。』の公式よりも詳しいネタバレです。
前回予想していた通り、今回の話で賢人は退場してしまいました。
しかし前回の終わりからそのまま亡くなった訳ではありません。
ある種、トラウマを残すような消え方だったのです…
また今回は、アヴァロンで見つけた謎の本によりセイバーが更にパワーアップした点も見所でした。
今回も最初に物語のネタバレ、その後考察と個人的な感想についてまとめています。
それでは、どうぞご覧ください。
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第13章『俺は、俺の、思いを貫く。』の公式よりも詳しいネタバレ
意識が戻らない賢人。光の柱の状況は、15年前と同じ!
カリバ―との戦いに敗れ、意識が戻らないまま賢人はベッドに横たえられていた。
このままでは命が危ないが、救う方法も、そんな方法があるのかすらもわからない。
ノーザンベースの一同は悲痛な思いに駆られていた。
このままでは賢人の命は、闇の力に飲まれてしまう…!
消えた街6つのうち5つには柱と光の輪が出現しており、それらは聖剣とワンダーライドブックの力を使い建てられている、と状況を整理する大秦寺。
その言葉に、全ての記憶を取り戻した飛羽真が反応する。
「15年前と同じです!あの時は、6つの光の輪の中央に扉が開いた」
つまり今回も、残る1つの柱が立ってしまえばその中央に大きな本が開く。
そして、2つの世界がつながり、メギド達は計画通り大いなる力を手にしてしまうだろう。
絶対に阻止しなければ!
光の柱が立った街では、セイバー・ブレイズ・バスター・剣斬・スラッシュがそれぞれ戦い、
その時に聖剣と本の力が使われたと考えられる。
ということは、残る一つの街に柱が建つためにはまだ使われていない聖剣、雷鳴剣雷土か、暗黒剣暗闇が必要となりそうだ。
それならば、カリバ―を倒して聖剣を奪えば!
最後の柱が建つことを阻止し、剣の力で賢人も救えるはず!
飛羽真は1人で勢いのまま走り出していくのだった。
大秦寺と芽依をベースに残し、カリバ―の総力戦に挑むライダー達
飛羽真に続き倫太郎も、ケガの治っていない体を顧みずカリバ―の元へ。
その時芽依の本が反応し、残る一つの街に現れたカリバ―を映し出した。
飛羽真達の推測通り、自分の聖剣の力を使って柱を立てるつもりらしい。
カリバ―を倒して剣を奪う…そんな簡単なことじゃねえだろ!と尾上は頭を抱えるが、今出来ることはもうそれしかない。
芽依に賢人を頼み、「私にしか出来ないことをする」と言う大秦寺を残し、尾上も蓮と共に2人を追うことにした。
一方ノーザンベースに残った大秦寺は、タイトルのない本の調整に取り掛かり始める…
それは、飛羽真がアヴァロンで手に入れた謎の本だった。
圧倒的に強いカリバ― ジャオウドラゴン
カリバ―のいるワンダーワールドに駆け付けた飛羽真と倫太郎。
ジャオウドラゴンに変身したカリバーとの力の差は歴然だが、それでも2人は諦めない。
賢人と街を救うため、ワンダーコンボ変身でカリバ―に挑んでいく。
その頃、賢人は意識を取り戻し、枕元に置かれた仕掛け絵本を手に取っていた。
昔3人で読んだ思い出の本。記憶に甦るのは、その本を手に微笑むルナ。
< ルナ、飛羽真を守ってくれ… >
芽依がそっと賢人の部屋に入ると、またも部屋はもぬけの殻だった。第12章のデジャブ…
賢人が部屋を抜け出し向かったのは…
ワンダーワールドではバスターと剣斬も合流し、賢人を救う方法をカリバ―に問いただしていた。
しかし答えは残酷なものだった。
もう助からん。闇の力に浸食された者は、存在そのものが消える。
ならば、お前(カリバ―)を倒し、剣に直接方法を聞いてやる!
そしてセイバー達は4人で一斉にカリバ―に攻撃を加えるが、それでも力の差は圧倒的。
返り討ちにあい、4人全員が後方に弾き飛ばされてしまう。
中でも、ケガが治っていないブレイズはそのダメージから立ち上がることができず、よろめいてしまう。
そんなブレイズにカリバ―が必殺技でとどめをさそうとした、その瞬間。
なんとエスパーダが現れて間に入り、身を挺してブレイズを庇ったのだった。
攻撃の威力で爆発し、変身が解除される賢人。
そしてその瞬間、カリバ―の聖剣と本が反応し、ついに最後の光の柱が完成してしまった。
みるみる弱っていく賢人、走馬灯のように語られる仲間たちへの思いが泣ける…
6本目、紫色の光の柱が完成し、ワンダーワールドの外へはじき出されたセイバー達5人。
瀕死の状況ながら「家族なんだろ、当たり前だ」とブレイズをかばい、いよいよ弱っていく賢人を前に、もう一度奮起するセイバー達。
そんな仲間達の必死に戦う姿を見て、それぞれへの思いを口にする賢人。
『尾上さんは口が悪くて不器用だけれど、ずっと俺のことを気にかけてくれた…』
『蓮の明るさにはいつも助けられたな…』
『大秦寺さんはいつも俺たちのために剣を…なのに、ちゃんとお礼を言ってないな…』
『倫太郎は…真面目で融通が利かないけど、誰よりも気持ちは熱くて強いんだ』
『飛羽真は…飛羽真は…!』※むせてしまって続きが言えなかったけど、きっと言いたいことは1番沢山あったよね…
4人が必死でカリバ―に挑む中、ついに6本の光の柱と6つの光の輪が反応し、光の輪の中心にもう1つの輪が現れる。
そして、その間にも賢人の命の火は刻一刻と弱くなっていく…
「俺は、賢人もこの街も救いたいんだ!!」諦めない心に反応した新たな本
心理への扉が出現に焦れたカリバ―の一撃により再び4人は弾き飛ばされ、なすすべもなく全員変身解除に追い込まれてしまうが、ボロボロの体でなおも飛羽真は諦めずに立ち向かう。
「俺は、賢人もこの街も救いたいんだ!!」
まさにその時、大秦寺の研究していた大いなる力を持つ新たな本『ドラゴニックナイト』が完成し、ノーザンベースから飛羽真の元へ飛んできた。
本からは『飛羽真には、その力がある!』と何故かルナの声まで聞こえる。
1冊で3冊分の力があるその本を飛羽真が使うと、セイバードラゴニックナイトに。
あれほどなすすべもなくダメージを受けていたカリバ―の攻撃を受けても全く響かず、逆に一撃でカリバ―を吹っ飛ばす。
その様子を見て「全ての試練を乗り越えたか…」木の陰から見ていた謎の男もぽつりと呟いた。
空高く飛んで逃げようとするカリバ―をセイバーはドラゴンに乗って追いかけ、空中で宿敵カリバ―を撃破!
いよいよ開こうとしていた巨大な本をも、ドラゴンの炎により封印することに成功した。
消えゆく賢人…
カリバ―を倒した際地表に落ちた暗黒剣暗闇だったが、いくら探しても見つからない。
時は既に遅く、賢人の体は闇の力に飲まれ霧のように消えつつあった。
体が消えつつある中、賢人は仲間の剣士達と芽依に囲まれながら、
「皆で、俺たちの生きてきた世界を守ってくれ」と言い残す。
しかし完全に消えてしまう直前、とつぜん賢人は苦しみに叫び始める。
そして見開いた瞳が不気味に赤く光った次の瞬間、闇に飲み込まれるように消失した。
気になったこと、考察など
①消えた賢人はこの先どうなる?悪役として再登場も?
消える直前に賢人がいきなり叫び、眼が真っ赤に光ったシーンは衝撃でした!
何かにとりつかれたような、なんだか邪悪な、まるで悪魔を連想するような赤い眼…
現実世界から消えてしまった後、なおもどこかで賢人が苦し気に叫んでいる描写もありました。
賢人は登場してからずっと思い悩んでいるような場面が多かった上に、こんな退場の仕方をするなんてなんだか可哀想で…
見ていてちょっと居たたまれない気持ちにもなりました。
カリバ―を倒した後同じく消えてしまった、暗黒剣暗闇の行方も気になります。
カリバ―がいなくなり、暗黒剣暗闇は持ち主がいない状態。
かつ、ひとりでに漂っているような描写もあったのでひょっとして賢人に憑依というか、とりつくよな展開になってくるのかもしれません。
何にせよこんな謎の残る退場の仕方だったので、どこかでこの伏線を回収する展開があるはず。
ということで、賢人がこの先どこかで再登場するのは間違いないと思われます。
意味深な次回予告も気になりますし、案外、近いうちに再登場するのかも…?
②ルナは生きている?
セイバーが『ドラゴニックナイト』を手にする直前、ルナの声が聞こえましたね。
その声は賢人にも聞こえていました。
また、いよいよ賢人が消えてしまうシーンでは、ルナらしき白い服を着た少女が賢人の背後に立っている描写もありました。※飛羽真が『俺たち3人は、ずっと一緒だって!!』と言っている1カットにだけ、ちらっと。
飛羽真たちはそれどころではない状態だったので、気づいていませんでしたが…
飛羽真や賢人が大人になっている中ルナだけが子どもの姿のままなのも少し不思議ですが、それはワンダーワールドという世界に吸い込まれた故なのかもしれません。
現実に飛羽真たちの前に現れた訳ではないため、現時点ではルナの生死は不明です。
しかし、声が聞こえたり、姿が映っていたことから、ルナもワンダーワールドのどこかで生きている可能性は出てきたと言えるかもしれません。
③倫太郎をかばった後の倫太郎と賢人のやりとりがエモい
【倫】何故かばったんですか!
→【賢】「家族なんだろ、当たり前だ」「それよりも(使命を全うしろ)、」
→【倫】「わかってます!使命を全うします!そして…必ず(賢人を)助けますから!」
→【賢】「それはお前の私情だろ…」
→【倫】「僕も一人のホモサピエンスですから」
シリアスなシーンに『ホモサピエンス』入れてきましたね(笑)
< 剣士たるもの、私情にとらわれず使命を全うするべきです! >
当初の倫太郎は真面目さ故に融通が利かなくて、私情で動こうとする賢人を憤りながら諫めていました。
しかし、第11章の最後で「私情に走って」賢人をかばったシーンから、少しずつ倫太郎の行動規範が変わってきたように感じます。
ケガが完全に治っていない状態でライオンに乗ってセイバーの元へ駆けつけたり、今回もケガをおして賢人や街を救うために戦おうとしたり。
ともすればそれは隙を作り、仲間の足を引っ張ったり自分の命を危険にさらす選択肢でありますが、そのリスクを冒してでも仲間を守りたいという意識があったからこその行動でした。
『べき』という規範や理想はありながらも仲間を守ることを何より優先するところに、
ここまでの13話で築いてきた飛羽真たちの絆を感じずにはいられません。
おわりに
衝撃的過ぎた賢人の退場。
ジャアクドラゴンをも圧倒する、強すぎる力を持つ本『ドラゴニックナイト』の登場。
それにより、最強と思えた剣士カリバ―を撃破。
今回もジェットコースターのように忙しい展開の章でした。
次回放送日は12月13日(日)の予定です!
最後までご覧くださりありがとうございました!